1. 反応性が大きい
反応性とは酸化性、還元性などの性質で、無定形炭素といわれているものの中で、特に反応性が大きく、石炭コ-クス類との一酸化炭素への転換反応率は、備長炭は約57.1%、石炭コ-クスは6.8%です。炭はこのように反応性が大きいので、製鉄、金属硅素の製造などに使用されます。反応性が大きい理由としては、炭の組織構造が木材と同じように穴が多くて(多孔性)、空気を通しやすい性質(通気性)があることと、木炭組織中に微量にちらばって含まれているカリ、その他無機質成分が反応に際し、触媒的はたらきをするためです。ちなみに備長炭の内部表面積は1グラム当り250~300平方メ-トルといわれております。