炭選びの定番に!オガ炭の特性と利点
masudaオガ炭は製材工場などから出る「オガ粉」を添加剤など使わず、加熱圧縮し成型した「オガライト」(成型の薪)を炭化したものになります。
オガ炭は森林資源(木質バイオマス)を有効活用した安全で環境にやさしい木炭です。
また、国産オガ炭に見られるように、本来は良質な燃料炭になりにくい軟質な針葉樹などを木粒から高密度に成型することで備長炭に近い木炭にすることができる技術とも言えます。
オガ炭は、備長炭と並んで、焼肉や海鮮などの調理に最適な炭として評価されています。
飲食店関係者向けに、まずはオガ炭の製造方法、特性・特徴などを解説します。
目次
1 オガ炭の製造方法
オガ炭はおが粉を高温で圧縮し、棒状や円柱状に成形したものを炭化します。
- 原料 オガ炭の原料は、木材の製材所から出るオガ粉や木材チップです。
- 乾燥 一定の細かさのオガ粉だけを選別し、乾燥します。
- 成型 乾燥したオガ粉に熱を加え圧縮し棒状に成型します(オガライト)。強い力で押し固めることで、木材の持つ天然成分(リグニンなど)が接着剤の役目を果たすので、化学物質などは一切使われていません。
- 炭化 炭化炉(炭窯)でオガライトを炭化して、オガ炭が出来上がります。
*海外のブリケット炭も成型炭ですが、ヤシガラなどを炭化した後に、炭のチップを凝固剤で成型するため、においなどを発し、形が崩れやすいため、火持ちや火力も悪くなる傾向になります。
2 手頃な価格と安定供給
オガ炭は、備長炭と比べて安価で入手しやすいのが特徴です。
これは、原料となる「おが粉」が豊富に存在し(製材が少ないと原料不足やコストアップにはなります)、天然炭に比べると製造時に台風などの天候、気候に左右されにくいことから、安定供給が可能です。
3 火力と燃焼時間のバランス
火力もそこそこあり、燃焼時間もあるので非常に扱いやすい炭になります。
燃焼していき灰が覆うと、火力が落ちる傾向はあるので、食材によっては工夫が必要です。
- オガ炭は、備長炭ほどではありませんが、十分な火力と燃焼時間を持っています。
- 肉や野菜をしっかりと焼き上げることができ、炭火料理全般に適しています。
- 特に、焼肉などの高温で短時間で調理する料理に適しています。
4 火付きと扱いやすさ
炭を管理できる焼き手の方が常時いらっしゃるお店ではいいのですが、そうでない場合、備長炭は火の管理が難しくなります。
オガ炭は炭が起こった状態になれば、火力も安定するため、扱いやすい炭となります。
4 環境への配慮
オガ炭は、製材の木くずを再利用して作られているため、環境への負荷が少ないエコな燃料です。森林伐採による環境破壊を抑えることができます。
また、そのままの天然炭としては、良質な燃料炭になりにくい軟質な針葉樹などを木粒から高密度に成型することで燃焼の良い木炭になります。
6 まとめ
オガ炭は、手頃な価格、安定供給、火力・燃焼時間・火付き・扱いやすさ環境への配慮など、様々なメリットを持つ燃料です。 飲食店での利用にも適しており、幅広い用途で活躍することができます。
オガ炭の「種類」や「使用例」なども今後ご紹介していきます。
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