木炭とは~種類と特徴
masuda
炭って言っても何を木炭というのか、ご存じない方も多いのでは?
漠然と黒い塊で燃えるものは炭、といえばそうですが、大きく分けると数種類に分けられます。
木炭とは
木炭とは木材を炭化して得られたものをいい、種類は大きく分けると炭はその性質上、「白炭」と「黒炭」とに分けられ、炭化の温度と仕上げ方が異なり、見ためにも違いがありますが、種類は下記のようになります。
1 白炭(しろずみ)2 黒炭(くろずみ)
3 備長炭(びんちょうたん)
4 オガ炭
5 その他の炭
白炭(しろずみ)
炭焼きの仕上げ段階で窯口から空気を徐々に送り窯内を1000℃の高温にします。
そうして灼熱した木炭を窯外に引き出し、灰と土を混ぜて湿気を含ませた消粉をかぶせ、消火する「窯外消火法」によって作られる炭です。
- 皮がなく、叩くと金属音がする硬く、重い炭。
- 表面に灰がついて白っぽいので白炭とも呼ばれる。
- 火持ちはいいが火着けには時間がかかる炭。
代表的なのは、ならを原木とした、「なら白炭」があります。
黒炭(くろすみ)
炭化温度が500℃~700℃と低温です。そのまま窯内で空気の流入を止めて消火する「窯内消火法」で作られた炭です。
- 軽く、やわらかい炭。
- 化した樹皮がついていて色も黒、断面も割れ目が多いのが特徴。
- 火着けがよく、扱いやすい炭。
代表的なものが、ならを原木とした「なら炭」、くぬぎを原木とした「くぬぎ炭」。
備長炭(びんちょうたん)
上記、「窯外消火法」によって作られる「白炭」のうちウバメカシ(カシ類を含む)を炭化したもの。世の中によく知られている高級でブランド力のあるイメージの炭です。
白炭ですので
- 皮がなく、叩くと金属音がする硬く、重い炭。
- 表面に灰がついて白っぽいので白炭とも呼ばれる。
- 火持ちはいいが火着けには時間がかかる炭。
多くの方がお聞きになったことがある「紀州備長炭(和歌山)」、備長炭の製炭量が一番多い「土佐備長炭(高知)」などが有名です。
オガ炭(おがたん)
オガ炭は鋸屑・樹皮を原料としたオガライトを炭化したもので、 炭の中心に穴が開いた、ちくわのような炭です
窯外消火法で炭化したものと窯内消火法で炭化したものがある。
- 天然炭(木そのものの形状でない)でない成型の炭。
- 火着けと火持ちは黒炭と白炭の間位
- 形状は炭の中心に穴が開いており(開いていない炭もある)、四角、八角である
炭火の焼肉屋さんなどでよく見られる炭です。
その他の炭
白炭、黒炭、備長炭、オガ炭以外の木炭のこと。 固定炭素が55%以上で炭化温度が低い炭。 土壌改良資材用木炭や工業用木炭など。
木炭の定義は木炭の産地や用途が多様化し、定義が複雑になっていますが 原料は「木材」で薬剤、防腐剤、接着剤、塗料などを使用していないものになります。