炭シートQ&A

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備長炭シート及び竹炭シートについて、お問い合わせの多い質問をご紹介します。そもそも備長炭とは何か?からはじまり備長炭シートと竹炭シートの特徴や有効期限、手入れ方法、また材料となる備長炭粉末と竹炭粉末とはどのようなものかなど、簡単にご説明します。
さらに詳細などは、気軽にお問い合わせください。

Q. 備長炭とは?

A. 備長炭の定義としては、日本農林規格(JAS)ではカシを白炭に焼き、三浦式硬度15度以上の物と決められています。(注 三浦式硬度とは、鉛が1度、鋼(はがね)が20度で20段階に均等に区別されています。)ですから、硬い備長炭は硬度20度と、当然ノコギリでは切れず、ハンマ-のかわりに釘を打つことも出来る程、硬いものです。 現在、備長炭はJASからはずされてしまいましたが、この規格は全国木炭協会等の認定により、維持されています。 新しい木炭の規格は、固定炭素含有量と精煉度を基準として作られております。 備長炭の規格は、カシの木を白炭で炭化したもので、固定炭素90%以上、精煉度0~2度となっております。元素組織としては、炭素92~3%、灰分2~3%、揮発分4~5%位、また精煉度とは炭化の度合いを示すもので木炭表面の電気抵抗を測り、0~9の10段階で表示し、木炭精煉計により測定した炭化度で、電気抵抗の指数で示します。 この電気抵抗は炭化温度に関連します。炭化温度を上げていくと電気抵抗は少なくなり,700度位の温度で炭化した炭はかなり電気が伝わる。1,000度位で炭化した炭(白炭)では電気の流れはさらによくなります。

Q. 竹炭とは?

A. 日本の木炭には家庭用燃料だけでなく工業用資材としても長い歴史があります。 「椚(くぬぎ)」「楢(なら)」や備長炭で知られる「樫」の樹木を原料とする木炭は約500年もの歴史があるのに対し、「竹材」を使用した竹炭はわずか数年前に本格化したばかりです。その竹炭は、燃料用としてではなく、調理用、脱臭用、食品の旨味を向上される用途、土壌改良などの科学的機能に注目し、活用されています。 竹炭の材料となる竹材は、孟宗竹(もくそうちく)という品種が使用されます。孟宗竹は、全国広くに生息し、成長力・繁殖力・生命力が非常に強いので、管理栽培することにより同一場所で同品質の竹材を確保でき、安定品質の竹炭を生産することができます。

Q. 備長炭の特長は?

A.

有害物質の吸着・分解

備長炭はシックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒド・トルエンなどの吸着に非常に高い効果を発揮します。臭気成分を吸着しやすく、ペットのニオイやタバコの煙臭などもよく吸着します。また同時に吸着した化学物質を分解する自浄再生作用があります。

吸湿・放湿効果

木炭には周辺空間湿度を一定に保つ役割を果たす吸湿・放湿特性があります。(周辺空間が過湿時には木炭が吸湿、乾燥時には放湿する。)この効果は人間の快適な住まいづくりに有効なばかりではなく、建物・調度品の耐久性を高める効果があります。結露防止、カビ、ダニの発生を防ぎます。

静電気除去効果

備長炭は約1000℃で焼かれるため、焼けむらが少なく、炭化度は一定しています。そのため通電性があり、備長炭をシートやマット状にした場合、静電気の除去効果になります。

遠赤外線効果

備長炭を燃やすと赤外線の量が多く、焼鳥でも表面を焼き焦がすだけでなく、中まで波長が浸透して、均質に熱が通っていきます。この遠赤外線の効果は燃やしただけでなく、人の体にも同じであり、シート状・マット状にしたときにも得られます。遠赤外線により温熱効果があるため暖かく感じられます。

Q. 竹炭の特長は?

A.

非常に広い内部表面積

竹炭の内部は横縦に微細なパイプを束ねた構造になっていて、その内部表面積は、測定する方法によって多少の差は認められますが、竹炭1gあたり300㎡以上あると測定されています。この表面積は、備長炭より倍程の大きさになります。

特質な孔構造

六角形のような管状をしていて、その大きさも均一ではなく、オングストローム(1000万分の1㎜)単位のものからミクロン(1000分の1㎜)単位のものまで大小さまざまに分布していて、吸着作用は主としてオングストローム単位の微細孔でおこなわれています。さらにすべての孔が外界に通じているため、空気や水を通しやすい。

竹炭に含まれるミネラル分

竹炭には、備長炭などと同様にカリウム・カルシウム・マグネシウム・ナトリウム・リン・鉄・硫黄などのミネラル分が含まれています。特に竹の表皮部にはカリウムが多く含まれていて竹炭にしてもそのカリウムは木炭と比べ多く含まれているのが特徴です。

Q. 木炭にはいろいろあるようだけど、なぜ備長炭と竹炭なの?

A. 木炭には大きく分けると400℃~600℃程で焼かれた黒炭と1000℃以上で焼かれた白炭に分類されます。さらに熱分解のやり方、程度、また原料木材の性質で数多くの種類があります。備長炭は1000℃以上で焼かれ、原料木材は「樫」になります。 高温で焼かれた木炭ほど有害物質の吸着効果が高くなり、また700℃以上で焼かれた木炭は酸を吸着し、周辺空間を人に快適なアルカリ性質にします。 さらに備長炭は焼けむらが少なく、炭化度は一定しているので、天然素材でありながらも一定した効果を望めます。
竹炭は、700℃程で焼かれ備長炭と黒炭の間の性質をもちます。アルカリ性の物質も酸性の物質も平均的に吸着します。しかしながら、高温で焼かれるものの竹の性状から通電性が備長炭より弱く静電気抑制効果や通電特性を活かす用途は、不向きとなります。

Q. 原料の元となる備長炭粉末と竹炭粉末について

A. 備長炭シートと竹炭シートの元となる備長炭粉末と竹炭粉末は、全てのシートに同じものを使用しているわけではありません。シートの種類や用途に合わせ、粉末を超微粉末化したり、水分を抜いたりしています。炭シートの一番重要になる素材です。

>備長炭微粉末・竹炭微粉末の詳細はこちら

Q. シートの種類について

A. 用途に合わせて炭の素材や基礎となる不織布を選びシート化しています。

>炭シートの種類のページ

Q. 有害物質の吸着と消臭機能をもつというが、詳しくは?

A. 前述のように炭の組織はパイプの集合体であり、そのパイプは10μ~40μの径になります。これをマクロの孔と呼びます。さらに、マクロの孔の10,000分の1程度の細かい孔がたくさんあり、この孔はミクロの孔と呼ばれます。 備長炭シートは、このミクロの孔にシックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドやアンモニアなどの化学物質、ガスを吸着します(物理的吸着)。また、喫煙者がいると室内に漂うニコチン、さらには炭酸ガスまで吸着します。 備長炭シートは、これらのホルムアルデヒド、トルエンをはじめタバコ臭とペット臭のアンモニア、トリメチルアミン、メチルメルカプタン、硫化水素の吸着試験を行い、効果の確認をしております。

Q. その吸着した有害物質を分解し、放出するのですか?

A. 備長炭はひとことで言えば「環境変化に敏感に反応して呼吸」します。備長炭シートは、多孔質で通気性を有しますので、吸着した化学物質はたやすく備長炭の内部までしみ通って反応します。また、反応して分解されたガスは容易に放出されます。例えば有機塩素化合物(トリハロメタンやダイオキシンなどがその典型)は、炭素と塩素と炭素化合物に分解され放出されます。

Q. 炭シートの調湿作用とは

A. 炭は多孔質であり、その穴を利用して空気中の水蒸気を吸脱着させます。周辺湿度が高いときには吸湿し、周辺が乾燥してくると少しずつ湿度を放出します。概ね湿度が55%以上になると吸湿し、55%以下になると放出します。 この効果により人間の快適な住まいづくりに有効なばかりでなく、使用されている木材の湿りすぎや湿度の乾燥を防ぎ、調度品の耐久性を高める効果もあります。

Q. 備長炭シートの静電気除去効果とは?

A. 備長炭は約1000℃で焼かれるため、焼けむらが少なく炭化度は一定しています。その高温で焼かれた備長炭は、炭素の構造が整然としているため電気抵抗が少なくなります。当然シート化した備長炭シートも通電作用を有しており、静電気防止の効果があるのです。

Q. 炭シートの赤外線効果とは?

A. 炭で魚などを焼くと中まで均一に焼けるのは、炭に赤外線効果があるからです。この効果は魚を焼くときにだけあるのではなく、シート状にされた備長炭シートでも外部からの熱や体温が加わることによって赤外線効果を発揮します。蓄熱性や保温性に非常に優れた試験成績をだしています。

Q. 効果はいつまで続くのか?取り替える必要は?

A. 炭の木質炭素は化学変化をしません。吸着した化学物質は、飽和することなく分解放出します。調湿作用に関しても周辺の環境状態にあわせて半永久的に吸放出します。

Q. 炭シートの手入れは必要なの?

A. 特別のお手入れは必要ありません。ただし、炭シートも全くの密封空間では効果が期待できません。通気性が高ければ高くなるほど炭の効果も高まります。例えば、床下・畳下に備長炭シートを敷いた場合、天候の良いときに窓を開け、お部屋全体に通風換気することをお薦め致します。 注意…備長炭シートC-300・C-400 は水のフィルターなどにご使用されることもありますが、水中に触れる場合は、通気性の良い場所で乾燥させる必要があります。

Q. 炭シートから備長炭微粉末がこぼれることは?

A. 備長炭微粉末(竹炭微粉末)80μ~1μを使用してます。例えば、建築用途をはじめ汎用品であるC-200は、備長炭微粉末80μが不織布に挟みこまれたシートであり、シート表面に接触しても粉や汚れが付着することはございません。また微粉末を添着させたシート・備長炭練り込み綿でも同様に粉塵がでることはございません。

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