火鉢の火力調節は、木炭灰をかけたりすることで調整します。
長い間火を熾す場合は、備長炭を上手に使います。
灰にやや深めの穴を掘り、火持ちのいい備長炭をその底部に入れます。このときも、炭をぎっしり詰め込まないのがポイント。
*備長炭は長持ちしますが、最初にガス火で火を熾すときの炭は、備長炭は火が付きにくく、急激な温度の変化で爆ぜやすいので不向きです。
備長炭の上にくぬぎ・ならの黒炭を置き、その上から火の熾った炭を入れます。
ゆっくりと備長炭に火が移っていき、備長炭に火が熾きると数時間持続します。
※火鉢を使っている間は、1時間に2~3回は窓を開けて空気を入れ替えましょう。
赤く熾った炭を用意していた灰の上に載せてください。
この時、炭を詰めすぎず、空気の流れを作ってください。
火を熾して火がまわっていくとそのうち炭が燃え尽き、だんだん火力が落ちてきます。
炭を足すときも事前に準備しておけば楽です。
ダンボールに炭を入れっぱなしだと風情もありませんし、何よりいちいち取りに行くのが面倒。
炭斗り(すみとり)に炭を入れておけば、炭を付け足すに便利です。
急いで火を付け足したいときは、黒炭を付け足すのがお薦めです。
炭継ぎは、昔から“夏下冬上”といわれています。冬は熾った炭を上に、夏は熾った炭を下に置くといいということです。そうすれば火が付きやすくなります。このときも炭と炭をぎゅっと詰め込むより、少し間をあけた方が火は着きやすくなります。
冬場は乾燥しているので、あまり気にしなくても火は、まわっていきます。